ノートン・マンクス 500cc レーサー キット:プロター 1/9
最初の製作報告   2001年7月
メグロの完成と、新しいDKWに取りかかったせいか、ノートンマンクスはこの状態からあまり進んでいない様子です。

ゴッドハンドSUGITA氏は「私の場合は、小さいものに対するほど(先が見えやすいので)腰が軽くなるようです」
言ってます。私は逆で、大きいもの、見映えのするものは構想が湧きますが、小さなものになればなる程、苦労する割に見映え
しなさそうだな、と腰が引けます。
物作りの姿勢も、性格が反映されているんでしょうかね。
そういえばSugita氏は、大物のビッグ6AJS 7Rもエンジン製作に取りかかっていましたね。
これは1/8と彼にとっては超大スケールですから、年内完成予定と言ってはいますが、相当時間はかかるでしょうなァ。

Sugita氏から、製作中のプロター製
1/9ノートンマンクスの写真が届き
ました。
あの自作エンジンが搭載されていよいよ
完成間際となっているようです。
ここまで来ればもう一息と思うのですが
凝り性の彼ですから、まだまだと各部品
を資料を見ながらこつこつと造っている
のでしょう。

エンジンの完成品はガレージ2に収納
済です。
清潔な工場で各パーツを丁寧に組み
上げられていくマンクス・レーサーと
いった風情です。
まさに新車の輝き!

中古車風汚し仕上げのオーナーの作風
とは全く違う美しさですね。
ウーン羨ましい。
とはいえここまで細部に拘って丁寧に
作り上げる技術と気力は私にはとても
ありません。
まあ模型は人それぞれの作り方で愉しめ
ばいいんだよ、と自分を納得させます!?
オイルキャップやタンクキャッチ
などの各パーツの作り込みが見事です。
プロタージャパン特製のアルミHリム
を使用されているのも、脚元を引き締め
て効果的です。
このレベルで完成されたら、恐らく
プロターのノートン・キットとしては、
超トップクラスの完成品となるで
しょう。
ぜひ頑張って欲しいものです。
再チャレンジ開始の報告   2002年6月12日
ゴッドハンドSUGITA氏はヤマハYDS1の完成を期にプロターのノートンマンクスへの再挑戦を開始しました。楽しみですね。
チェーンの改造
フィギュア・プロのZipp's 齋藤マサヤさんが
トライアンフ3HW用のチェーンをホワイトメタル
で鋳造し、我々にプレゼントしてくれました。
彼は、それをノートンに使おうと目論んでいるよう
です。

写真は齋藤さんからのチェーンの利用方法の案です。
ドリブンギアは3HWとほとんどピッタリ同じ大きさ
でした。
内径が違いますので(直径にして1mm程度ですが)
ブレーキとぴったり合わせるように 少々の加工は
しようかと思っています。
チェーンの足らない分は、メタルですので継ぎ足せる
と思います。
アルミ箔貼りは一苦労。
ギアボックスのアルミ箔貼りは難航しました。
レストアしたように美しく貼る(ヨレることなく)のは大変です。
それ程広くもなく2X1cm程度の広さですが、
サイドの面までが結構目立ちますので、全体をカヴァーするのが難しかったこと。
平面だけに関してもピシっとはいきませんでした。
上下左右に引っ張られいてるために、平面にも
影響が出ているように思われます。
仕方ありませんので、チェンジペダルに隠れて誤魔化せることを願って、
適当なところで終わりにしました。
メタル・モデルは金属の質感を簡単にだせて、素晴らしいことだと思いました。
プラモデルは難しいものです。
デカールの自作
マンクス製作中断の一番の原因になったデカールを自作し、オイルタンクに合わせてガソリンタンクのデカールも自作しました。
Nortonのロゴはなかなか上手くいったと思っています。イラストレーターにも随分と慣れてきました。
また大きいもので製作しますと、インクジェット用デカールもなかなかいい感じだと思います。
その他のパーツの修正
その他は、パテの修正個所が沢山ありますが少しずつ
やり始めています。
フロント・カウルを削ってみましたら、案外よい感じに
なりました。

しかし改めて1/9は矢張り相当大きいものだと実感しています。
今までのは小ささで誤魔化せる部分が多かったようです。
まずは、この大きさに慣れるということが必要であると
実感しました。
第3回目の報告   2002年6月28日
この精密度はたまらない。
SUGITA氏から第3回目の製作報告が来ました。
自作部品による細部の工作写真は 
まるで実車の組立を見るようで素晴らしいですね。

今は細かい部分などを作りながらゆっくり進行しています。
フレームにエンジンを固定し、オイルタンク周辺を整え、
タンクの留め具も取り付けました。
また、フューエルコックは自作です。
タンク留めなどはもっと簡単な構造のものも多いようですし 
フューエルコックも、単純にボルトとコックだけが 
ストレートにパイプについているものが多いようですが、
1/9のマンクスを一番素朴なヴァージョンで作ると 
のっぺりし過ぎになってしまいそうに思い、
機械部分で細かく作りこんで 
多少「ごまかしている」感じがあります。
「ごまかし」にはとても見えませんよ。 
 
カウルの完成 
カウルを撮った写真をお送りします。
真っ黒で目立たないので雰囲気を見るために 
赤い布をバックにして撮りました。 
後部リアサスの自作と完成
リアサスも作り直しました。
リアサスもバネが見えないものが普通のようですが、それでは可動しそうな
雰囲気を出すのは不可能なようですのでバネが見えるものにしました。
これでバイクの後ろ部分は完成です。
あとはブレーキレバーとエキパイの製作で難航しそうです。
第4回目の報告   2002年7月11日
2次伝動ギアとチェーンの完成 
丸3日かけ、やっとプライマリーチェーンが出来ました。
エンジン側ギアはチェーンがかかる感じではなかったので 
チェーンと内側の円にピッタリ合うように半円程度のギアを 
自作しました。これは結構上手くいったと思います。
それに対してギアボックス側のギアは三角に近くなっています。
これはタミヤのキットのものを流用して改造しました。
ギア周囲のチェーン部分はプラで 
(ここの部分は一つ一つがチェーンに見えるよう削りました)
途中からホワイトメタルチェーンに変わっています。
ギアの中央にあたる部分を留めている3つの6角ボルトが 
周囲が汚い円になっているので、目立ちません。
またチェーンの前部が少々上向きになってしまっています。

しかし1年前ではできなかっただろうと思われる 
完成度合いには十分満足しています。
いよいよ完成へ。
SUGITA氏の第4回目の製作報告です。

私の荒っぽい作風と違ってなんと丁寧で
美しい仕上げでしょう。
しかし本人はこれでも満足はしていない
ようですよ。呆れますね。

完成に随分近づきましたが、細部に手の
ついていない部分が沢山あり、まだ案外
時間がかかるかもしれません。
マフラーもラッパ部分以外はアルミ棒で
作りました。
エキパイのラッパ部分は、アルミで削り
出したいと考えていますが難しそうです。
写真では塗装でごまかしています。
アルミ箔を綺麗に貼れるようであれば
挑戦したいのですが、失敗した場合には
メッキを残せませんし、悩むところです。

部分部分での完成度は自分でも満足して
いますが、全体的に華奢な感じに見え
迫力がありません。「かっちりと丁寧に
できています」という感じです。
「大胆ではないがきっちり」という自分の
性格が反映されているようです。

しかし以前は、なるべく完成度を上げ
ようと気張っていましたが最近は、自分
が楽しく作れていればそれでいい、と
全く肩に力を入れずにやっています。

全く肩に力を入れずに」ここまで出来る
なら私もやってみたいですが、どう頑張
ってもここまでは作れません。
手巻き寿司をヒントにエキパイのラッパ製作 (2002年7月15日)
問題となっていたエキパイのラッパ部分を製作してみました。
キットのものはラッパの広がり具合が少々足らなく迫力にかけますが、アルミ棒からの削りだしではエキパイの薄っぺらな感じを出す
のは困難です。ところが、先日手巻き寿司を食べていた時に、アルミ板をただ巻いてみればよいのだと思いつきました。
単純なことでしたが、案外気がつかないものですね。結果は写真のとおりです。結構良く出来たと思っています。
ただ、もう少しラッパを広げてもよかったのかもしれません。
進行が遅れていますが、難関を突破しましたので完成に大分近づきました。
2002年8月25日に完成。
ガレージ2に収納済みです。