このベベルギア駆動DOHCのノートンマンクスエンジンは30M(500cc)40M(350cc)とよばれます。 その原型は1927年にデビューレースのマン島セニアTTで優勝したキャミイ(SOHC)で、 1930年アーサ-キャロルによって改良されたワークスノートンは、戦前のマン島TTに15回も優勝するという大成功を収めます。 1937年SOHCはDOHC化され、500ccはガソリンとアルコールミックスの燃料を使用し、50bhpを発揮しましたが、 これは当時といえども高性能とはとても言えない低い性能でした。 強力なBMWやジレラはスーパーチャージド・エンジンで80bhpを叩き出していたからです。 戦後FIMによってスーパーチャージドは禁止され、 ドイツやイタリアも50年代始めまで本格的なレース活動ができなかったことは、マンクスに活躍の場を与えます。 51年にはフェザーベッド・フレームが与えられ、ジェフデュークによりタイトルを獲得。 350ccでも念願のジレラ、ベロセットを打ち破り2年連続でタイトルホルダーとなる経過はよく知られています。 毎年の用に改良を重ねたマンクスエンジンは1954年にショートストロークにフルモデルチェンジされ、 大型冷却フィンのお馴染の外観を獲得します。 50年代終わりからイタリアン・マルチ、そして60年代からは日本のマルチ・エンジンに駆逐され殆どその姿を消しました。 全体的にはエンジン単体の性能よりも、高性能フレームを含めた操安性で高い評価を得たレーサーだったと言えます。 Kim's House Garage Owner |
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プロターというバイク模型のメーカーについては 多くの方が「手を入れる必要があるが、仕上りの雰囲気は大変良い」と語られているので 自分も是非作ってみたいと思っていました。 まずエンジンですが、プラスティックの塊ではエンジンに見えませんので、エンジンフィンを自作してみました。 フィンとシリンダー部を交互に重ねていけばそれなりに形になるだろうと思ったわけです。 それがなんとなく形になると バルブスプリング、その他各種のパイプやネジを自作し、エンジンは完成しました。 そして3年の月日が経ち、2002年8月ついに全体が完成しました。 |
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