誰が何と言おうが、私はバイク模型の最高峰はプロターだと思っています。
プロビーニ氏自らが乗ってホンダを追い回していたモリーニ250単気筒を始祖とする世界の
レーシングマシン達。
資料も殆どない時代に、世界にはこんなレーサーがあるんだぞ、とカウルの中を見せてくれた
感激と興奮は、今もまざまざと思い起こすことができます。
私の初期のバイク模型作りはプロターと共にあり、この残ったキット達には特別思い入れが
あります。
最初期のボックスアート?
30数年前、エアフィックス・マガジンかスケール・モデルスという模型雑誌のある頁で、プロターのモトグッチのV8などを紹介していました。
エアメールで様々な問い合わせをして(ファックスもEメールもありませんから)送金し、やっと手に入れた喜びは今も忘
れません。
当時のボックスアートがこれです(モリーニはBOXを紛失。モンディアルは最近オークションに出ていたものを、懐かしくて手に入れました)。
完成させましたが もう1台あります。
平面イラストのボックスアート(第2期?)
最初に入手したキットの中には、既にこの平面イラストのものが混ざっていましたので
第2期のボックスアートはこのシリーズだと思います。
当時は、これら各国のグランプリ・マシンの実車の資料も殆どなく、あっても活躍していた
日本車、しかもカウルの中は見えない写真でしたから、このプロターの説明書やパーツを見て
ああこうなっているのか、と驚いたり楽
しんだり・・・。
稚拙な改造やディティールアップなどで、喜んでいました。
↓レンダリングのボックスアート(第3期?)
その後、代々木のポストホビーやMr.Craftなどの大きな模型屋さんではプロター製品が
簡単に手に入るようになりました。
興味のあるものを買ってはいましたが、徐々に作るほうの意欲が薄れていった時期でもあります。
←JAWA
探しても見つからないので、JAWAを買って
しまいました。
ところがパッケージはレンダリングのもの。
私が以前買ったのは、確か完成写真のものだった
ように記憶しているんですが・・・。
↓完成写真のボックスアート(第4期?)
これらをいつごろ買ったのか明確な記憶がありませんが、この頃はもう全く作っていません。惰性で買っていただけ。
初期のものに比べるとキットは素晴らしくなっています。岡部さんが参加されて、様々なディティール向上が行われていた時期ではないかと想像
しています。私にしては珍しくキャストホイールのヤマハまで買っていますね。
←クレイドラー
今回友人の欲しがるグリーブスを
入手するために福岡の柴田さんと
コンバートしました。
再開後に入手
このあたりは再開してからオ−クションや海外の店から購入したものです。
新旧製品が入り乱れているようです。
マチレスには「このモデルには
《アルミHリム》がフィットします
《別売り¥7,500》
」と書かれた
シールが左下に貼ってあります。
ジュニア・シリーズ→
金属パーツを使用しないモデルを
ジュニアと称したようです。
確か3種類ぐらいあったように
憶えています。箱も小振りで
可愛いので他の車種を見つけたら
買いたいものです。
←
ハイテク・シリーズ
組み立て式チェーンを使ったシリーズを
ハイテクといったようです。
中身はさほどハイテク化しているようには
見えませんが。(笑)
フジのボックスアート
個人輸入をした数年後、こんなパッケージの
プロターが、模型玩具市場に出回りました。
輸入代理店の藤産業のお偉方が「プロターの
箱では日本では売れないぞ」と判断したので
しょうか?
しっかりした厚紙のパッケージはいいのですが
「グッズィ」とか「ジレーラ」なんて書いて
ある情けなさと、ムードもへったくれもない
イラストや完成写真には、プロター・ファンと
して辛い思いをしました。
手軽に手に入る嬉しさと、落ちた偶像のように
見える悲しさで、複雑な思いで買っていたのを
思い出します。
レストアして完成させました