マイクロ・モデルヘの挑戦
Sugita氏が4ヶ月かけて1/48の軍用BMW改造の民間型を完成させました。
1/35のDKWに驚いていましたが
今回はそれを上回る凄さにまたまた呆れてしまいました。
なにしろサイドカー付きですからね。
マッチの頭ほどのエンジンの空冷フィンをアルミで(2つも)自製するなんて技にも驚きますが
小さなタイヤ4本のスポーク(ニップル付き!)張りも、自作の極小デカール貼りも半端な苦労ではない筈です。
(仮に出来たとしても私はとてもやる気がしません)

この頁をご覧になるときは手元に1円玉を置いてご覧いただくようお勧めします。
信じられないほどの小ささだというのが実感できるでしょう。
Kims House Garage Owner
制作にあたって:
昨年末、オーナー宅に遊びに行った時にプレゼントされたバンダイの1/48の軍用キットを
オーナーの作ったESCI 1/9も借りてそれを見本に製作しました。
実車資料があるのと同じでしたので、その点では相当楽になりました。
今回は、どこまで小さいものに手を入れられるかといった実験、挑戦というようなコンセプトで製作しましたが
スポーク張り、エンジンフィン自作、革のシートなど、製作方法は大きいものと全く同じです。
フレームは、真鍮線で作り直した方が強度的にもよかったと途中で思いましたが、
穴を開けたりするのが大変なので、キットのプラを細く削ってそのまま使用しました。
ヘッドライトが大き過ぎるので自作しましたが
案外よい感じに仕上ったと思います。
特にデカール貼りは困難でしたが、オーナーからデカールのデータをもらって加工し、
また、出力にあたっては、インクジェットのプリンターでは綺麗にできませんでしたので
リンクのページにもありますZipp’s齋藤マサヤさんに出力してもらいました。
多くの人に助けられ、4ヶ月かかってやっと完成しました。
途中、なるべく実車のように製作しようと作った部品がいくつかありましたが
ただただ煩く感じられるだけになりましたので
多くを省略しました。
バランスを考える、というのは大変難しいことですね。
1/48 BMW in Progress
感想:
やっと出来あがったという感じですが
最初のキットの状態と比べますと相当満足のいく仕上がりになったと思います。
製作途中で、極小の部品を何回も壊したり、失ったりしたりしたのは辛かったですね。
出来あがってみますと
ハンドル周辺のワイヤーなどは全く省略してしまうのではなく、少々アクセントとして付けても良かったかなぁと思います。
また、サイドカー部分のシートは
キットのものにスジを入れて革を貼っただけですが
革のノッペリした感じがそのままですので、もう少し改良の余地があるのかと思います。
タイヤの細さはR75らしくないのですが、これはどうしようもありませんでした。
この大きさはもう2度と作ることはないでしょうね。
K.Sugita Wrote:
キットについて:
田宮のMMシリーズに刺激されてか、
10数年前までバンダイは1/48でミリタリーミニチュアを
シリーズ化して出していました。
(そういえばハセガワは1/72で出していましたね)
さほど出来がよくなかったのかあるいはスケールが中途半端だったせいか
あまりヒットしたとは聞きませんでした。
しかし当時から主流になってきたダイオラマや情景写真の
背景車輌としては珍重されたということです。
キットの内容としてはSugita氏が書いているように
デッサンが悪くまたタイヤが細すぎるなど相当に難しい内容のようです。
BANDAI 頁にも書きましたように
私がどうしてこんなものを買ったのかは記憶になく
勿論作るつもりもありませんでしたので、
今回Sugita氏がその「神の手」を存分に発揮して挑戦してくれたことは
誠に好機時を得たりという感があります。


Kim's House Owner Wrote:
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