実車について:
BMWは1940年から一般車の生産をやめ航空エンジンと軍用バイクの生産に邁進し、
1940年後半に、ドイツ陸軍がそれまで採用していた非力なサイドバルブのR12に変わる、このR75を誕生させます。
サイドカー専用745ccOHVのエンジンは最高出力を26HP/4400rpmに抑えて強力なトルクを生み出し
通常のオンロード用ミッション4段と
側車駆動時に使用するローギアサブミッション4段の精巧なトランスミッションを持っています。
最高速度はハイギアでは95km ローギアでも65km。
ブレーキはその後のサイドカー標準となった油圧作動式を採用しています。
軍用だけあってサービス性は抜群でフレームは8ピースに分割できダメージを受けても補修を可能にしています。
英米獨各国が数多くのバイクを軍用に使用した中
このR75は当初から軍用として設計されていたため、無類の耐久性と機動性を発揮し
熱砂のアフリカから酷寒の東部戦線までドイツ軍の先兵として必ずその姿を見せていました。

戦後は同型車は全く生産されませんでしたが、この軍用を民間型に改造されたR75を写真などで見かけることがあります。


製作にあたって:
キットはイタリーESCIのBMWR75の軍用タイプです。
God Hand SUGITA氏のアリエルを見た時から、なにか白いバイクを作りたいなと思って
いろいろ考えていた時、フレームまで白のBMWサイドカーの写真を発見。
これしかないな、とチャレンジを始めました。
なぜか民間型キットも持っているのに、今回も軍用をわざわざ民間型に改造しています。
好きなんですかね??
製作記の方はただいま進行中を見て戴くとして
今回もあちこち、自作したり手を入れてしまいました。サイドカー付きというのは、本当に手間がかかります。
Progress BMW R75
写真を撮り直しました:
God Hand SUGITA氏の1/48 BMW にちょっと刺激されたこともあり
オリンパス・キャメディア4040のデジカメにもやっと慣れて、結構いい写真が撮れるようになってきましたので
今回ナンバープレートを貼った機会に写真を撮り直してみました。
せっかく頑張ったSUGITA氏には申し訳ないですが、やはり1/48に比べれば1/9は圧倒的な迫力があります。
あくまでも私見ですが、バイク模型が実車なみの精密感を出せるのは
精々1/12ぐらいまでじゃないかと思います。
キットについて:
このHPに載せた私の5作のうち、
何と3作品が
このESCIの軍用バイク 
(とその改造型)というぐらい、ESCIは私のお気に入りキットです。
今回の作品は右の軍用タイプを改造したものですが、
下の2つの民間型
キット(発売元が違いますが中味は同じものです)
もなかなか魅力的です。
(でももう作らんだろうなァ)
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