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God Hands Sugita氏が昨年完成させたアリエルの製作過程をまとめてくれました。 このキットは解説にも書きましたが、全て1色モールドで、今の目で見たら信じられない ほどシンプルな、貼り合わせ最中のような(ひどい)キットです。 大昔に買ってはみたものの、組み立てる気にすらなりませんでした。 彼はそんなキットを喜んで持ち帰り、実に見事に仕上げてくれました。 感謝、感謝です。 この解説は彼の書いた「文章」に、私が「コメント」を付け加えて構成して見ました。 |
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1.仮組みでのチェック | |||||||||||||||||||||||||||||||||
まずは仮組みからです。 実車写真と比較しながら作戦を練ります。 ボディの縦幅が広すぎるのが気になりますが、 そこまでの改良は無理ですね。 フロントフェンダーを適当に直してしまい ましたが、アリエルのフェンダーらしくなく、 これはオーナーに怒られて(*)しまいました… *別に怒ったわけではありませんが、ボトムリンク 型サスペンションはフェンダーがタイヤと連動し ませんので、必然的に大きいストローク幅をカバー する深いフェンダーを持つことになります。 ホンダのスーパーカブもそうですね。 特にアリエルはここにナンバーを貼る英国人が 多く、特徴の一つとなっています。 ですからフェンダーを浅く削ったのは残念だった ねェ、という訳です。 |
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2.タイヤ、各パーツの製作 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
タイヤは、スポークを虫ピンで、ニップルを真鍮パイプで取り付け、リムとゴム部分は塗装で塗り分けします。 エキパイ、ハンドルにはアルミ箔を、シートには赤の本革を貼り、リアサスはアルミパイプに置き換えました。 タンデム用のサイド・グリップは真鍮線で、前後ブレーキはアルミ版で自作しました。 ハンドルもアルミパイプで作ったほうが綺麗でした。 このホイールとタイヤが一体になったプラモデルは、初期のキットの特徴です。今なら誰も買わないでしょうね。 リムがタイヤと分かれませんので、ニップルつきのスポーク貼りは結構面倒な筈なのに、簡単にやっつけているあたりが 大したもんです。 |
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3.エンジンの製作とアッセンブル | |||||||||||||||||||||||||||||||||
キットのエンジンパーツがとても使えないので、アルミ板でエンジンフィンを 自作しました。(フィンの製作は、How to ? に掲載してあります)、 その完成後、キャブレーターとエキパイの取り付け具合を確認し、さらにスイング アームと一体になっているエンジンの両サイドカヴァー(?)にアルミを貼り、 ボルトは虫ピンを刺します。 キックなどペダル類の取り付け部分がちょっとした自慢です。 後輪を取り付け、前後左右から歪みがないように気を付けて、後は最後まで一気に 組みたてました。 まるで実車の組み立てを見ているような心地良さがありますね。 彼は書いていませんが、エキパイの取り付けなどで相当あちこち削ったりして苦労 したようです。この精密なキャブレターやキックペダルなどはもち論元々のパーツ ではありません。彼の手先から生み出された自作部品です。 |
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4.ディティール・完成へ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
リアのライトは、別キットの何かのクリアーパーツを加工、
エキパイを支えるステーは、キットのものをギリギリまで 削って製作。 ハンドル周辺のパイピングはなかなか気に入っています。 スピードメーターはグンゼのエッチングのメーターを使用。 ヘッドライトは「Pro Hobby 6角リベット」で留めてあります。 (これは重宝しますが現在生産中止になってしまったとか…) 1/16という小ささを全く感じさせないディティールです。 今の優れたキットでは、説明書に従って部品を切り取って 貼り付けるだけでもそれなりに完成する(失礼)かもしれませんが、 この時代のキットは それだけでは「食玩」以下の仕上りにしかなりません。 God Hands SUGITA氏のように、ここまで手を入れるのは大変ですが 手を入れれば入れるほど素晴らしく変身してくれ ワンオフを完成させる愉しみが増してきます。 皆さんも一つチャレンジして見ませんか? |
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以上で完成と思っていましたが、 タンクマークがついておらず、現在も デカールでの自作を検討中です。 G.H.SUGITA Wrote そうです。のっぺりしたタンクはいけません。 ここにタンクマークが入らないと画龍点睛を 欠くと言われても仕方ありませんよ。 それにしても美しい仕上がりですね。 お疲れ様でした。 いろいろ偉そうに文句言いましたが私が 作ったらとてもこんなきれいにはできません。 人のを批評するのは気が楽でいいなァ。 K.H.G.Owner Wrote |
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