豆粒のようなトライアンフ3H  キット:豆鉄砲製 1/35
最初の製作報告   2003年7月6日〜8月18日
Peashooter1/35 Triumph
あの豆粒のようなトラに挑戦。
Sugita氏はヴィンセントの次にSWASH DESIGNから Peashooter ブランドで発売
された1/35のトラに挑戦を始めましたよ。
ZIPP齋藤氏から「決定版を作ってくれ」との依頼があったとか、なかったとか。

そんな訳で詳細な製作記録はSWASH DESIGNのHPに載せることになり、(まだ載って
いないようですが・・・)こちらでは写真を中心にその製作過程を見ていただくことにしました。

とにかく小さい作品ですから、写真も小さくして感じを出そうと思っていますが、それでも実物
よりはるかに大きな写真になってしまいますねえ。

SWASH DESIGN HP
製作開始から夏休み前まで(7月7日〜8月18日)
昨日、(7月6日)1/35のトラにかかり始めましたが、小さくて上手くいきません。
小さいのに、メタルだからと言ってフレームなどをボルト留めしようと考えるのが間違っているのでしょう。
フレーム作りで難航しております。
フレーム修正完了(7月24日)
フレームの修正が終わりました。
なるべくキットのものを使用しながら、無理矢理の
修正という感じですが、細いメタルフレームの巣(?)
は修正が難しいことと、どうしてもキットのものは
太めになってしまうので、真鍮線に置き換えてみま
した。このまま金属仕上げでも面白いかな?と思っ
ています。
ライトもつけてみました。
小さいステーを左右対称につけるのは苦労しました
し、少々位置が高めのような気もしますが、まずまず
の形になってきたと思います。

これから夏休みです。
帰りましたらまた報告します。

再開しました(8月18日)
小トラはやっとハンドルやオイルタンクなどの
位置決めが終わったところです。
フロントのもったりした感じもやっと
無くなってきました。
(でもまだフロントフォークが倒れ過ぎです)
今回は小さいものですから
トラらしさを出すというより
見た目の雰囲気が自分の好きな感じに
出来上がるようにしようと思っています。
エンジンも最後に作って全体のバランスの中で
大きさを決めようと思います。
2回目の進行報告 (8月21日〜27日)
上2枚はやっとフレーム、フロントフォークの角度などが決まったところ。ハンドル・バーの取り付け位置も気に入る程度になりました。
タンクが小さめかと思っていましたが、フロントのぼってり感がなくなると普通に見えます。不思議ですね。
下3枚はシートのバネをつけた写真です。塗装の後でも簡単に取り付けられるよう0.6mm真鍮パイプを受けとしてリアのフレームに
ハンダつけしました。0.3mmのバネでは少々太いのですが、それ以下の太さですとよれてしまうので仕方がありません。
ツールボックスも、0.3mm洋白線でフレームにハンダ付けしてあります。
エンジン・フィン
エンジンフィンは自作する
ほどの意味もないかなぁ?
と考えていましたが、作った
効果はそれなりにあったよう
です。
キャブにはフローターを自作
して実車のようにキャブに
取り付けてみました。
先日開催したモデラーズミーティングで実物を見ましたが、そのまあ小さいこと。
上の1円玉との比較写真を見ていただければその小ささが想像できるでしょう。
老眼の私には細部はとても見えません。(笑)                        Kim's House Garage Owner
第3回目の進行報告 (9月12日〜22日)

夏休みあけのバタバタが一段落し、やっと模型を再開しました。
最近かなり目が小さいものに慣れてきましたので 
(0.3mmのドリルが太く感じるくらい)
折角ですのでもう少し手を入れてやろうかとも思いますが、
そんなことをしていたら完成しませんね。
右はエンジンのディティールアップに凝ってみた写真です。
タイミングギア・カバーのボルトは0.3mm真鍮パイプです。
写真では大きく見えますが、
実物は適度な大きさに見えるのでよしとしています。
バッテリー
綺麗な直方体になっていませんが
バッテリーを作りました。
またバッテリーの取り付け位置の
調整中に、後部フレームが長すぎる
ことが分かったため、つめてみた
ところ、シートの位置や全体のバラ
ンスがより良くなったように思わ
れます。(左写真)

バッテリーが気に入らず、作り直し
たのが右写真です。
バッテリーの横ラインが大袈裟過ぎ
ますが実物の大きさですと余り気に
なりません。
←フェール・パイプ
2時間もかけてフューエルパイプを
作りました。ただ0.3mm 洋白線を
巻いただけなのですが、ピッタリ合う
まで一体何個作ったのか分からない
ほどです。
レバーの製作→ 
ブレーキやデコンプ・レバーで苦労 
しましたがどうにかうまく出来ました。
折りたたんで削る方式を試したところ 
強度もよく、ハンドル取り付け部分も 
同時にできたので満足です。
第4回目の進行報告 
(10月1日〜11月2日) 

塗装途中でフェンダーステーの 
取り付けを工夫しなければならない 
ことに気がつきました。
ぞの製作中写真です。
●無理やりスポーク張りをさせる!!
 あれ?今回はスポークは張らないの? 完璧主義のMADとしてはちょっとおかしいんじゃないの? 
 との私の指摘に、泣き泣きスポーク張りを実験し始めましたがこれが凄いことになってます。 Kim's House Garage Owner
スポークは作り始めた時は
キットよりも綺麗に張れる
とは思えませんでしたので
エッチング使用の予定でした。
今は相当目が慣れてきました
ので張り替えしてみます。
左写真はリムとスポーク張り
の実験をしてみたところです。
0.2mmと0.1では0.1mmが
良さそうですがひ弱な感じも
します。
リム完成 
リムが思ったよりも早く 
そして結構よく出来ました。
エッジを作ることと、くり抜くことに 
バイトを使用し、その後カッターと 
ヤスリで調整しました。
やっぱり「手」が一番繊細です。
半面を作って切り取ったあと、
セロテープを周囲にまいて旋盤に 
再度銜えさせ、その銜える強さも 
工具は使わず手の力で締められる程度 
ですと傷もほとんどつきません。
タイヤの製作 
リムに合わせてアルミ丸棒から
タイヤを作ってみました。
結構良い感じのようです。
切り落とす前に、両側を出来るだけ形を
整え、切り取ってからは電動ドリルに
つけてペーパーがけをしました。
リムとこのタイヤを、ZIPP齋藤氏に
キャスティングしてもらえれば、
今後が楽そうです。
今度はフェンダーの叩き出しに挑戦
しようかと思います。
←フェンダーの叩き出し 
叩き出しの型はアルミ丸棒です。
旋盤でタイヤを作るのと同じように
削り、切り取らずに残り部分を握り
としました。
それに0.4mmのアルミ板を帯状に
切って金槌で叩き伸ばしてみました。
アルミ板は適当に伸びますから
うまくいきました。
最初にしては、そしてノウハウも
知らず適当にやってみた割には
うまく出来たと思います。
↓パーツの完成 
今日スポーク張りを終えました。
ニップルはスケール感を損なうことから
敢えてつけることを止めました。
自分ではすっきりしてよいと思います。
1/12と同じ製作方法をとりましたので、
センター出しもスポークのクロス部分も
綺麗にできたように思います。
フェンダーも前後とも出来ましたので、
後は、フォークやフレームに歪まずに
付けられるかどうかが次のポイントに
なりそうです。
本当に1/35か?
我々の友人であるSWASHデザインが
作ったトライアンフのキットをMAD
SUGITA氏に完璧に作ってもらいたい
というのが私の願いでしたが、
それにしても、この製作途中写真を見て
いると本当にあの小さな1/35スケール
なのかと疑問に思えてきます。
リムの直径が1円玉より小さな1.4cm
という信じられないサイズにこれ程の
加工ができるものなんでしょうかねえ。
完成が楽しみですが、老眼の私に見える
かしら。
Kim's House Garage Owner
第5回目の進行報告 
(11月7日〜12月8日) 

前輪のスポーク張り 
前輪の
スポーク張りでは、実車のようにハブの 
左右に大きさの違いを出して 
スポークの交差も後輪とは違ったパターンを狙って見ました。
ハブを丁寧に作れば、綺麗にできるようです。
左右のハブの大きさの違いと、スポークの角度の違いも 
それなりに綺麗に出せたように思います。
仮組み 
仮組みをしてみました。
タイヤをキットのものを使うつもりで
フレームのバランスを取っていたのですが、
スポークが細くなり、フェンダーも薄く
そのステーも細いものですから
フレームがもう一回り細い方が良かったかも
しれません。
まぁ、拡大写真ではそう思いますが、
実物は小さいので、雰囲気の違いが
分かるほどではありませんが…
落下後の修正 
フェンダーステーの修正などしているうちに、
引っ掛けて毎度何故か必ずやる「落っことし」を
して壊してしまいました。
ステーその他は最初から作り直しましたが、
取り敢えず修正が終わりました。
リアフェンダーが少々浮きすぎですが、
全体の雰囲気は格段に良くなったと思っています。
シートが厚ぼったいですね…皮を張らずに
塗装の方がよいのかもしれません。
細かいパーツの取り付け 
小部品が出来上がってきました。
厚みの足りないハンドルのレバーを製作し、
ブレーキ金具をワイヤーが通る形状とし、
ナンバープレートは0.3mm真鍮パイプに
切れ目を入れて挟んであります。
これで、全体を組んでみて問題なければ塗装です。

塗装をどうしようかと悩んでいます。
今まで探してきた限りではスピードツインの
ようにフレームまでマルーンの3Hは
見たことがありません。
全体をマルーン一色に塗ってしまうのが
一番楽なのですが・・・・・。

塗装 
昨日塗装を終えました。
がわずかな凸凹修正に拘っているうちに
結局厚塗りにならざるを得なくなり、
表面は綺麗でも、金属のままの時のシャープさが
なくなりました。
エンジンなどを載せると、前輪周辺はまだ少し
厚ぼったいですが、いくらかましなようです。

これ以上のやり直しはしませんが
仕上りは金属仕上のほうがよかったのでしょう。
作品展に出品されます。
マッドSUGITA氏の1/35のトラも
西南堂での我々の作品展に出品される予定です。
驚くほど小さいスケールに
1/12並のディティールを盛り込んだ
恐るべき作品です。
ぜひ実物をご覧ください。
Kim's House Garage Owner
最後の進行報告 
(12月10日〜12月30日) 

「呪いの小トラ」か?

MAD SUGITA氏の1/35トライアンフは、実はあれからすぐ完成する予定だったんですが、「呪いの小トラ」とでも呼びたい程、
何度も崩壊の憂き目にあっているようなのです。
その修復に、語るも涙の苦労を重ねてやっと完成。完成写真を撮った途端にまたもや落下・崩壊したとのこと。
西南堂さんで始まる作品展の出品も危ういような状況だと報告があり、ちょっとショックを受けています。 K.H.G. Owner
デカール 
小トラのデカールの色が他の部分と違い過ぎます
ので実験中です。
フォトショップで写真を取りこみ、実物に近い
色をRGBの数値でチェックしイラストレーターで
その数値を入れても、なかなか上手くいきません。
プリントアウトを考えた4つのパラメーターを
変更しても印刷では上手くいきません。
とりあえず、キットのデカールの上に透明デカール
で明るい赤を出力したものを重ねてみました。
デカールが厚くはなりますが、色はまぁまぁです。
ロゴと輪郭の金をちゃんと張れれば良いことに
しようと思います。
←塗装の剥離 
先ほどフレーム塗装をしようとしましたら、写真のように剥離しました。
この小トラは永遠に完成しそうにありません。

修正
塗装は、厚ぼったいと感じていたものをそのままで済まそうとしていた
ので、もう一度やりなさいとのお達しと考えて、気楽にやり直すことに
しました。

子供が寝ている隙についに組み立てに入りました。
ボルト一つ留めるだけでも、折角やり直した塗装を汚すまい!と一苦労です。
が一番楽しい組み立てですので、十分楽しめました。
デカールが綺麗に貼れれば年内に完成しそうです。
クリスマス完成を目指していましたが無理でした。
年末に崩壊! 
小トラはついさっき電灯落下により、イランの地震の日干し煉瓦のように崩れ去りました。
実車で言えば、電柱が倒れてきたようなものです。
配線が丁度終わり、タンクのデカールを残すところのみとなったところでの出来事でした。信じられませんね。
ガレキの山とまではいきませんが、ハンドルバーからガーダーフォークにかけて致命的に破壊されました。
苦労したフロントフェンダーは奇跡的に大丈夫でしたし他の吹っ飛んだ部品はどうにか修正できるかもしれませんがこれはもう
「作るな!」ということなのでしょう。
ということで、今年の最後には「ついに完成!」の報告をするはずでしたがこんな年末の挨拶となってしまいました。
再度がんばった 
あれから、投げ出すのはいかん!と思い直し
兎に角どんな形であろうと年内に完成だぁ! 
と修正にかかりました。
どうにか形にはなったと思います。
細かい部分の汚れやキズ、割れは筆塗りで
ごまかしました。
歪みは仕方ありません。
徹夜で今までかかりましたが一応完成です。
やってよかったのでしょう。
思い描いた美しい仕上がりとは違ってしまい
ましたが、完成しただけでよしとしています。
果たして完成モデルは見られるのか???
この時点では見事に修正も完了し、写真撮影も終えていたのですが、
冒頭にも書きましたようにこの後、彼は再び落下させ、またもや呪いの小トラは崩壊してしまいました。
1/35とは思えないほど素晴らしい仕上がりは、このHPで充分堪能して戴けることと思いますが、
果たして西南堂さんでの作品展までに再び修理されて、出品できるものなのかどうか、とても気になるところです。

そんな訳で一応完成は2003年12月30日としておきますが・・・・。
            
                               
Kim's House Garage Owner
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