ヴィンセント・ブラック シャドウ  キット:レベル 1/12
最初の製作報告   2002年9月18日
いよいよ念願のヴィンセントに着手
Sugita氏からヴィンセントの試作品?の写真が届きました。
なんとキットを1台潰して本番前に試作品を作ってしまったんですね。驚きました。
本番に着手する前に試作を1台作ってみるなんて、私にはとても面倒で考えられません
が、彼はそれだけヴィンセントには思い入れがあるのでしょう。
再販されたレベル・キットは見ていません(写真は昔のパッケージです)が、パーツが相当
細かくて結構大変そうに見えます。でもそれをサラッと組んでしまうあたりも、さすがに
ゴッドハンドの面目躍如といったところです。
グレー単色で仕上げられた試作品はアート彫刻のようで、これはこれで味わい深いです。
試作開始
いまはゆっくりとAJSのメタルキットに取り組める感じではありませんのでヴィンセントの試作にとりかかりました。
試作だからとそのまま作ることを試みたのですが、ただ比較のためだけに存在するのは余りにも悲しい気がしますので、それなりに
見えるように簡単な修正は施そうと思っています。
ヘッドライトとシートの位置を下げただけで、相当しっかりとしたプロポーションになると思います。
キットがもともと大変素晴らしいので、気持ちよく組めるようです。

試作の途中
試作品ビンセントは、塗装もせずに
組んでいますのでかなり進みました。
キットとしては、本当に楽しいキット
です。
ただいい加減に作り進めますと、歪み
が相当でるようです。
フレームがないので先がわからず、後
で歪みに気がつくという感じです。
本番での仮組みはできそうにありませ
んので、今回のように一度別キットで
組むという試みは意味があるようです。
塗装をせずに最後にサーフェーサーを
ザラっと吹いた仕上(?)にしようと
思っていますが、パイピングだけでも
それなりに手をいれれば面白いかも
しれません。
試作の完成
試作品を一応、形にしました。
(スタンドが高すぎて相当前傾になって
いましたので角度を変えています)
後輪のブレーキロッドと車軸留めが余り
にも太すぎたので洋白線に置き換えま
したが他はキットのままです。
またヘッドライトとシートの高さを下げ
フロントフォークとハンドルの角度を
変えましたが、それだけでそれなりの
プロポーションになったようです。
後はタンクの形状を修正すれば、それら
しく見えるようになると思われます。
前輪のフェンダーがタイヤよりも随分
大きいのがかなり気になりますが、これを
変更するのは難しそうです。
見せ場は、「鉛管工の悪夢」でしょうか。
潤滑システムの構造図をネットで拾い
ましたので、どのように実現できるのか
楽しみです。
第2回目の製作報告   2002年10月4日
赤ヴィンセントに決定!
Sugita氏はいよいよヴィンセントに着手。
まずはエンジンフィンの製作とタンク修正の写真からご紹介します。
彼はこのブラックシャドウをあの有名なレッド・ラピードに仕上げたい模様。
そして鶴亀さんから紹介された「アルクラッド」なるメッキ表現が 
できる塗料を入手して、メタル部分を仕上げる予定のようです。
どんな仕上りになるのか今から楽しみですねェ。

今回のレベル1/12では、赤のビンセントを検討中です。
1/8も作る予定ですから黒だけではつまりませんし、1/12の大きさでも 
目立たせるのであれば、赤にするのがよいのかと思っています。
赤にする場合、エンジンがメタル表現になりますので 
アルクラッドをドバッと吹いてしまうのか、クランクケースカヴァーなど 
一度接着してあるものを剥がして塗装するのか考えています。
資料:別冊モーターサイクリスト誌
エンジンフィンの製作
昨日はビンセントのエンジンフィンに取り掛かってみました。塗装することを考えてプラ板で製作してみましたが、薄いプラ板は
エッジがささくれる感じがすることと、歪むと修正が大変であるということが分かりました。
アルミ板で製作するほうが修正も楽ですし、綺麗に仕上るようですので、アルミ板でも製作してみました。

タンクの修正
また、タンクの形状を変更してみました。少々丸くなり過ぎたようにも見えますが、ラインを貼ると雰囲気が変わると思われます。
黒の部分が元のキットのプラで、サイドは盛り付け、後部は削りました。
タンク後部の下に少々とがった部分がありますが、この形を再現するのは難しいです。
第3回目の製作報告   2002年10月31日
途中の報告
ゴッドハンドSUGITA氏より途中報告の写真が来ましたので掲載します。
ヴンセントは全体フレームがないため(参考モデルまで作ったのに)、各部のバランスを取るのにかなり苦労しているようです。
しかしその途中写真にしても実に美しいですね。
各部の平行をとる様子や、エンジンの組み上がっていく様子が見事によく分かります。
特にエンジンの精密感はさながら実車のようで、とても1/12とは思えない見事なものですね。あああ羨ましい。 Owner
バランス
いまはエキパイの取りつけなどを改良
しながら進めていますが、フレームが
ないため、取りつけ角度など全体像を
把握しにくく、ゆっくりとしか進行して
いません。
エンジンが全ての基点になっていると
いうのは、なかなか難しいものです。
参考モデルを作ってもみても、改良点が
多いと進めにくいものだと思いました。

ヘッドライトは内部をパテで埋めてビス
をさし電動ドリルにつけて形状を小さく
しました。

タンクも写真では太りすぎに見えますが、実際はもっとスリムです。
エキパイとシリンダーヘッド
エキパイの取りつけ角度なども、試しに作ったものと比較しながら進めています。(上写真)
このエキパイはアルミ棒で製作したいのですが、3mmか4mmのものしか手に入りません。4mmでは明らかに太すぎ、3mmは試作
してみましたが細い感じがします。(しかし写真の角度によっては、3mmエキパイも妙というほどではないように見えますね)
昨夜からやっとヘッド部のフィンを作リ始めました。ヘッド部は4分割されていますが1日1箇所できれば4日で出来ます。
昨日前部の分はなんとか出来ました。プッシュロッドのヘッド部分にフィンが重なるのが難しく、まだ綺麗に仕上がっていません。
また、後部はキャブがつきますので、その部分とロッドの取りつけ部分との兼ね合いが難しく、よい案がないのですが、目立たない
ところですので、適当に省略して作ってしまおうと考えているところです。(下写真)
第4回目の製作報告   2003年1月14日
2003年初の進行報告
ゴッドハンドSUGITA氏よりの新春の進行報告です。殆ど完成したエンジンが美しい仕上りですね。
オイル・ライン
ヴィンセントのエンジンは昨年末の状態(上)から少し進んで、キャブのファンネルを旋盤で作り少々形になってきました。(下)
荒い感じがしますが、実物は小さいですのであまり気になりません。
フロータはガソリン供給パイプが複雑なのでまだ出来ていません。どうもエンジン模型を作っているような感じになっています。
アルクラッドの塗装をダメにしないように考えての製作過程が、全体の進行を遅らせているようです。
リムとハブ
ホイール製作はちょっと失敗しました。
メタルで作ってもらった後輪のリムを薄くし過ぎた 
ため、タイヤのゴムの力で歪んでしまうのです。
リムのタイヤ側を削ることは 
止めておかないといけないようです。
右写真はハブをアルミ棒から削り出して製作、
リムに赤ラインを入れました。
いろいろ考えるものです。 1月20日追加写真> 
今回ゴッドハンドからの追加写真はスポーク張りに新しい木製治具を使った写真。いろいろ考えるもんですね。(笑)
それにしても仕上ったホイールの美しさは素晴らしい。

スポーク張りの写真です。今回は木の筒を治具にしてみました。ニップルを差し込んだり、外側に余ったスポークを切り取った後、
その部分をリューターで綺麗に削り落としたりするのが大変楽になりました。
このキットではリムに合わせる時に、タイヤ側に出っ張りがありますから、ただでさえ薄いリムを更に削らなけばならないので、この
治具は有効でした。
第5回目の製作報告   2003年2月6日
フロント・フォーク改造
複雑なフロント部分を適当に省略しながら
製作完了したものの写真です。
塗装もボルト留めもまだで真鍮線を串刺し
にできるようにしただけですが・・・。
結局ヘッドライト・ステーも真鍮線で自作
するなど、総製作時間数は9時間でした。
フロント周辺は、後側のサスが長すぎて、
それを留めている円の部品に余分な穴が
あいていますが、これは調整段階でいろい
ろと変更があったためです。
塗装の塗り分けが面倒ですので、この円の
部品も金属にします。
全てきちんと改造しているのですが、写真
では真鍮線を突き刺しただけ、フロント回
りが1.5mm程度、下方に移動しただけに
見え、とても9時間かけたものには見えま
せん。少々がっかりしましたが、雰囲気は
よくなったように思っています。
これだけ時間をかけていますので、正確さ
と緻密さが少しは出るのだと思います。
ステーが案外上手くいき、フロントの形状
も予定よりも良くなりましたので、調子に
のってフェンダー・ステーも(強度や取り
付け過程を考慮して)自作することにしま
した。

エキパイの調整
左はエキパイの調整をした写真です。
タンクを載せ、エキパイをつけると折角の
エンジン細部がほとんど見えません。
エキパイは3mmではやはり細いのでとり
あえずキットのものを合わせてみました。
キットのものは、マフラーより後ろの径が
丁度4mmですので、4mmアルミ棒で全部
を製作しても違和感はないでしょう。
エンジンをアルクラッド塗装するので、
エキパイは別の質感がよいと思われます
のでアルミにしてみたいものです。
フロント・フォークのディティールUP
キットのまま使用しようかと思っていたフロントフォークのショック部分も自作することにしました。
最初はゴムブーツを取りつける仕様の予定でしたが、実車で使用しているケースが少ないので、アウターチューブをパイプにします。
エバーグリーンの中空パイプ直径2.4mmに2mmのインナーチューブが真っ直ぐに取り付けられるよう工夫をしました。
半径にするとわずか0.2mmの段差があるだけですが、その段差がアウターチューブの丁度真中にするが一苦労でした。
仮組み写真
フロントフォークの精度
は今回は頑張りましたが、
はっきり言ってそれが多少
違っていても全く見栄えに
は影響はありません。
真っ直ぐについてさえ
いればよいだけなのですが
今回はちょっと技術練習を
してみようと思ってやって
みました。
結果はキットの素組と大して
変わらないと思います。
(何でこんなことやって
いるのでしょう…?)
シートとライトハウス
シートの形を整えたものとそれを載せて
雰囲気を見てみたものの写真を送ります。
(サフェーサーを吹かないと形が
よく分かりませんが)
そうこうしているうちにヘッドライトの形が、
もっと尖っていることに気がつき
これの修正も試してみました。
パテを持って修正してみましたが、結局はパテを
ほとんど全部削りもとのプラ部分を
削ったに過ぎない結果になってしまいました。
(時間の無駄ですね)
バランスとデフォルメ
全体のバランスを見た下の写真では、この段階から既に迫力はなく、いつもの
ように「こじんまり、きっちり」の雰囲気が出ているように思いました。
フロントフォークなどは写真で比較すれば、本当はもっと前方に浮き出ている
ような感じなのですが、模型で同じようにするとバラバラな印象となったので
(ただ自分の感覚ですが)それを抑えました。
これが自分のデフォルメなのでしょうか?

キットは、その部分を極端に強調した形になっています。
それを特徴と思うか、バラバラでまとまらないと思うかが違いなのでしょう。

結局は自分の性格からだと思いますが、全体的に誇張するよりは冒険をしない
で、こじんまりまとまる傾向になるのでしょう。
などと考えながら眺めて
いましたらまたまた、
進行度合いが遅くなって
しまいました。

リアサスを作り、前後
フェンダーを取り付け
られるようにしないと、
形になりません。
これ程の凄い作品を作れる
SUGITA氏でも、製作過程や
出来上がった作品について、
いろいろ悩んだり、迷ったり
するんですねえ。

K.H.Garage Owner

第6回目の製作報告   2003年3月5日
ディティールアップ写真
GOD HANDS SUGITA氏から少しずつ写真が送られてきています。
ヴィンセントは彼が最も大切に考えているモデルですから、とにかく熱が入っていますねえ。
まあどれもこれも繊細なディティールアップをしている写真のようなんですが、私はヴィンセントは作ったことありませんので、
何が何だかさっぱりわかりません。
しかし完成の暁には、恐らく世界一の精密度・完成度を誇る1/12ヴィンセント・モデルになるであろうことは間違いないでしょう。
それを楽しみにじっくり待つとしましょう。
前回の報告では文字も写真も多すぎるとお叱りを戴きましたので、今回は写真を中心に構成します。  
K.H.Garage Owner
フロント&リアのディティールアップ
さまざまな個所をデッサン修正しながら細部パーツを金属に置き換えて
いく作業ですね。
旋盤が大活躍しているようです。
どの写真を見ても1/12というスケールは全く感じません。
私がやっている1/8や1/9でもここまでの細かい作業は全くしません。
(というかできません。(苦笑))
適当な省略も必要だと思うんですがね。と悔し紛れにアドバイス。(笑)
最後の仮組み?
かどうか判りませんが相当
完成に近づいた状態でしょう。
このページの一番上の素組み
と比較すると全体にスッキリ
してシャープな感じになって
いるのがよく判ります。

下に積んだ100円玉を見て
もらうと1/12のスケール感
が理解してもらえるでしょう。

全くこんな小さなモデルに
こんな加工をするなんて・・・。

最近、仲間内では彼のニック
ネームがGod Hands SUGITA
から「MAD SUGITA」に変り
ましたのでお知らせして
おきます。
第7回目の製作報告   2003年5月15日
Never Ending Story?
昨日も"MAD" SUGITA氏から写真が来ました。少しづつ送られてくる写真が貯まりましたのでまた披露しましょう。
とにかく徹底的なディティールアップを施しているのは判ります。どこをどう見てもプラモデルの面影はまるでありませんから。
こんな作り方を参考にする人がいるとはとても思えませんが (笑)、 一種の職人技か芸術家の製作記を見るように見て下されば
いいんじゃないでしょうか。
しかし一体何時になったら完成するのでしょうか? 他人事ながら心配しております。(笑) 
K.H.Garage Owner
ブレーキのフィン ←
ブレーキのフィンまで一応(フィンの間は整えていませんが)
出来ました。一つの「キモ」かと思っていましたが、1/12の
サイズではあまり目立たず、さほど効果は無かったようです。
もちろんキットのものよりはずっと良く美しく出来あがって
喜んではいます。

しかしブラックシャドウはこのフィン付きなのですが、資料
ではラピードは、フィン無しが本物のようです。
ラピードのフィン付きの写真も紹介されていますので問題は
ないと思ってはいますが・・・。
旋盤を駆使した部品たち →
ハンドルグリップ、レバーの付け根、フロントブレーキの
ワイヤー留め部分などに旋盤が大活躍です。
ホイールについているバランサーも旋盤で作りました。
製作スピードは遅いですが、
これらの部品を作るのは実に楽しい作業です。
配管工の悪夢を実体験?↓
実車のオイルとガソリン供給方式の図を手に入れていた段階ではそれほど苦労せずに作れそうに思っていましたが、なんと全部を
きちんと納めるには、パイプの角度、取りつけ場所、キャブの位置など全てが正確でなければいけないことが判明。
模型ですから適当でいいのですが、塗装を後にするため全てを取り外し可能にしなければならず、パイプをどの順番でどこをとおす
のか、取りつけ部分に隙間ができないか、キャブの位置を変更し、フロータは自作せざるを得ず… と実車を作るような体験でした。
もちろん楽しくやっていたのですが、実際に夢にまで製作案が出てくるぐらいで、これじゃ本当にMADだ・・・・と思いました。
修正完了?
ビンセントはもう半年以上もやっていることになります
のでどうにかしないと
いけません。
リアがほとんど終わって
いたと思っていたのですが
ブレーキをつけてみると
干渉する部品が多く
やっと修正が終わりました。
  これで塗装に
とりかかれます。

というわけで
いよいよ最終塗装段階に
入れるかどうか乞う
御期待というところですね。

第8回目の製作報告   2003年6月9日
Never Ending Story-2
2002年9月に始まったこの「決して終わらないヴィンセント制作物語」は、いよいよ大団円を迎えようとしているのでしょうか??
待ちに待った塗装段階に入ったのですが実は大問題が発生。
それはクランクケースに例の「アルクラッド」を吹いた時起こりました。写真はありませんので彼の悲痛な叫びをお聴き下さい。

「アルクラッド」をやっと塗ってみました。
いや、凄いと言えば凄いです。こんな塗料はないでしょう。要するにプラのメッキが自分でもできる!という塗料のようです。
ライトの周囲やフェンダーなど曲面においては余り問題はありませんが、平面に塗ってはいけません。
エンジンなどは瞬く間に「重量感」を失い見事に「お菓子についてくるオマケ」に変身します。
そして「僕はプラモデルなんだ!メタルではないよぉ〜」と叫びます。  ・・・・本当に・・・・
塗料に期待しすぎて実験しなかった自分がいけないのですけれどね・・・・ 何でしなかったのでしょう?
誰も、重量感のあるメタルの輝きが出せるなんて言ってはいませんでしたね・・・・ 
周囲の評判などから期待だけが膨らみ、確認もせずにアルクラッドによる素晴らしい仕上がりを疑わなかった自分がいけないのです
がいやはや、今まで思い描いてきた赤ビンセントの仕上がりは一体どうなってしまうのでしょう??
お助けマン登場 
いやあ持つべきものは友達です。
お助けマンとして颯爽と登場したのはZIPPこと齋藤マサヤ氏。
このペカペカ玩具状のクランクケース・カバーをなんとハイメタルの 
キャストで鋳造してやろうというのです。
凄いですねえ。有難いですねえ。
そして素晴らしいハイメタル・パーツを手に入れたMAD SUGITA氏は 
「いま泣いたカラスがもう笑った」ハイ状態で 
メタル磨きに精を出しているようです。
めでたし めでたし。
これがそのハイメタル鋳造品です。→
やはり塗装とは質感、輝きが全然違いますね。 
もう少しで完成でしょうか?
やっとメタルパーツの磨きが終わりました。どうしても横筋が残ってしまいますが、今の技術では仕方がありません。
しかし、このメタルは「アルクラッド」仕上げとは雲泥の差です。
カバーですが、0.6mmと0.8mmの真鍮パイプを重ね、そのヘッドを削ったボルトで留めます。
このボルト作成は手間がかかりましたが、結構目だって効果的かと思っています。真鍮パイプの柔軟性を使って、軽くハの字に
各ボルトを刺すと接着剤がなくてもカバーを留められます。ここらへんが 「Mad」 なんでしょうね・・・ 
タンクも写真では分かりにくいですが相当研ぎだしてあります。Manxのタンクなんかとは雲泥の差で、これには満足しています。
ようやくハンドルのレバー以外は全ての部品が整いました。
後はアルクラッド塗装を工夫して、シートに革を張れば完成でしょうか。
もう何度、もうじき完成というお知らせをもらい、もう何度期待を抱いたでしょう。
もう期待しません。死ぬまで弄くっていなさい。    
K.H.Garage Owner
第9回目の製作報告   2003年6月17日
ついに ついに(涙)
前回報告から1週間。意外に早く最終の組み立て工程の報告が来ました。さすがMAD。やるときはやるもんです。
まあその仕上がりは 美しい 綺麗 精巧 と珠宝のような モデラー垂涎の仕上がりぶり。
実車写真といっても通用するほどで、1/12のスケールを感じさせない見事なものです。9ヶ月間待った甲斐がありましたねえ。

リアタイヤ周辺がなんとか組みあがりました。
  シートの革貼りは結構上手くできたと思います。
最終アッセンブル!
どうです。どうです。
この組み上がり。
バランス、質感のよさ。惚れ
惚れするような美しさ見事さ
ですね。
いやあ素晴らしい!

(人のモデル褒めてばかりで
どうするんだ。自分のは
どうしたんだよ、と私の心の
悲痛な叫びが聞こえます)

実はエンジン本体色とメタル
パーツのバランスが悪過ぎて
試行錯誤の連続でした。
結局、本体はアルクラッドに
クリアとスモークで妙な輝き
を抑え、前のカバーを赤にする
ということにしました。

これからの組み立て自体に
かなりの時間がかかるため
あと数日で「ほぼ」完成という
予定です。

ただ、ハンドルの各種レバーの
削りだしも考えていますので
本当の完成はいつになるの
やら…

死ぬまで弄くっていたくは
ありませんが・・・・。


おいおい!?
まだ、これから作る部品もある
のかい?
いいかげんにしないと
終いには怒るよ。
最後の製作報告   2003年7月9日
最終写真 
完成写真と前後して 
最後の組み立て工程の写真が来ました。
既に完成後の姿をご覧になって 
いますので 
詳しい説明は省きますが 
とにかくその凄まじい 
ディティールアップ技術を 
ご堪能ください。

エンジン・ディティール 
これはエキパイをつけると 
見えなくなる部分が出てくるので 
その前のエンジンの様子を 
写真にとったところだそうです。

機械好きには堪らないヴィンセントの 
細部のパーツ一つ一つが 
きちんと全て作動するごとくに 
再現されているのがよく分かります。
1本1本のオイルラインやケーブルが 
まるで血管のように 
各部を活き活きとさせています。

実車でも悪夢と言われた 
このオイルラインをMad Sugita氏は 
1/12で全て完璧に再現する技術を 
もっている訳です。
これは10ヶ月かけたら出来るという 
代物ではありません。
私なんぞは恐らく1/8でも不可能です。
いや恐るべしMad Sugita。
やはりGod Handsと呼ぶべきだという 
理由はここにあります。

アルミ板で作ったレバー
メタルを削りだすかキットのまま行くかで
悩んでいたレバーをアルミ板を折り曲げる
方式で製作したたのが下の写真です。
まあその工作テクニックも凄いですが
このディティーリングの素晴らしさ。
何度も言いますが1/12ですよ。
1/12のキットをお持ちなら
ぜひ比較してみて下さい。