インディアン 4気筒 1929 キット:アオシマ「ACE」改 1/16
最初の製作報告
2006年8月3日
MadがIndianに挑戦
「インディアン」。往年のバイク・ファンには
憧れの響きがありますね。
いまも元気なハーレーと違って
儚く消えてしまったアメリカの大排気量車。
同じVツインとはいっても、その風格は一格上で、
まさにあたりを睥睨するものものしさがあり、
当時小学生の私の心を多いに
刺激したものでした。
Madはそのインディアンを作る、
しかもグンゼでなくアオシマのエース4気筒1/16
から改造すると宣言。
私が提供したアオシマ・キットを早速改造して
写真を送ってきました。
最近サイトの更新もしていない私を気遣ってか、
文章は少ないので、
写真を中心にお見せしましょう。
上が初期型パッケージ。
右が後期の輸出用(?)BOX ART。
中身は全く同じもの。
全体のチェックと修正
夏休みに入り、少しずつインディアンも進んでおります。
形式は、1929年頃の初期型にしようと思います。
フレームの修正がほぼ終わり、フロントフォークも
なかなかよい形に出来上がりました。
オリジナルキットと比べますと
エースのぼったりしたシルエットから
車高の低い流線型の雰囲気が出てきたかと思います。
いつものように、実車写真と重ねてみましたが
タイヤが細すぎ、径も合わないという難点がありましたので
1/15のHONDA GLをタイヤだけのために購入…
幅は太すぎるようにも思いますが、肉厚感は丁度よい感じです。
タイヤに合わせて、フェンダーの幅を広げ、
更に、丸みを帯びた部分を平らにしました。
タンクやシート、リムもパテ盛りで修正し、
それらしい形になってきました。
エンジンも弄り始めて、フィンは吉田さん方式に
キットのものを深く溝を掘るだけにしようかと思いましたが
結局は、アルミ版で自作する方がよさそうです。
明日からキャンプに出かけますので
夏休み後半で仕上がるかどうかは怪しくなってきました。
左上:フレームの修正 アルミ棒でしょうか
左 :エースの元のフレームとの比較 タンクも小振りになってスッキリ
下 :実車写真との比較 実車は1930年製の形式402と読めます。
左:金属加工によるフロントフォークの新規作成
上:タイヤとリム ユニオン1/15のHONDA GLからコンバートしたそうです。元のタイヤの細いこと。
上:エースのパーツ修正 フェンダーは拡げてある。
右:下右:それを組み込んだ状態
実車正横写真との比較。Madは常にこうやって比較しながら加工・修正を施していくのです。偉いね。GLのコムスターホイルがご愛嬌。
第2回目の製作報告
2006年8月27日
ハブ作りからホイールの完成
キャンプからも戻り、インディアンを再開しています。
ハブを作り、スポークを張って全体像のバランスを見ることができるようになりました。
夏休み中には終わりそうにありませんが、先は見えてきた感じがします。
左:前後輪のハブ 写真では大きく見えるが小さいよ。 中:右:スポーク張り GLのホイルが見事に変身しました。
金属加工の快感
結局、いつものように細部への拘りが始まってしまいました。
フロントサスの可動部分など、真鍮を加工する快感を久しぶりに味わっています。また、シートステーも実車のようにしてみました。
この調子でエンジンを作り始めたらいつ仕上がるのか分かりませんが時間を見つけて作りたいと思います。
上3枚はインディアン独特の1/4リーフ・スプリングを使ったスプリンガー・フォーク(?)の金属工作。下左はシートステー。
こういう金属加工技術を見せたくてインディアンを選んだんじゃあないかと思うぐらいの見事な出来栄えです。
追加製作報告
2006年8月30日
凄いね
Madの手にかかると1/16の工作が、まるで私が1/8でやるような感じで
サクサクと出来ていくようです。
まさに神の手か狂人かと疑いたくなるような精密度で、毎回感じることですが、
彼の作風・作品はもうプラモデルという枠を遥かに超えています。
エンジンフィンの加工
インディアンは、少しづつですが進んでいます。
エンジンフィンは実車も余り深く見えないため、キットの溝を掘るだけで
十分にも思えます。
他の金属部品とのバランスが悪くなければこのままいけそうですので、
一つ苦労が減りそうです。
おやおや。
これでもかというぐらいの金属加工で苦労したいのかと思っていましたら
手を抜くところは抜きたいだなんて。
でも多分、やはり他のパーツとバランスが取れないなんていって、結局自作する
と思いますよ。
何せ1/48のBMWの空冷フィンを自作したMadですからねえ。(笑)
Kim's House Garage Owner wrote:
第3回目の製作報告
2006年9月6日〜10月15日
ご報告の遅れ お詫び
MADはちょこちょこ報告をくれますが中々更新できません。
すっかりモチベーションが下がってしまって申し訳ないことです。
エンジンフィンですが、キットのパーツを更に深く溝を掘ったところ
1/16では十分に思えますが、いかがでしょうか?
0.15mmの洋白板にニッパで多数の切れ込みを入れたのこぎりで
溝彫りをしています。
フィンのエッジがまだ荒いですが、やすりをかければ綺麗に仕上がり
そうです。
また、フェンダーのステーに最初は1.5mm幅、0.5mm厚の
真鍮帯を使用していましたがどうも太すぎます。そこで、
1mmの真鍮丸線を削って幅1mm、厚さ約0.3mmの真鍮帯を作成。
金属加工技術を誇りたいわけではありませんが結果的に、
かなりよい感じになり1/16に見合ったステーになりました。
更に、実車のようにリアフェンダーを薄くしたので
以前よりもシャープになったと思います。
この「1mmの真鍮丸棒を0.3mmの平らなステーに削る」というやり方は、模型仲間の集まりでもちょっとした議論になりました。
何もわざわざ丸棒を削ることないだろうという意見が大半。(笑)
「厚さ0.3mmの真鍮板を切りゃいいじゃねえか」、「いや切ると丸まってしまうので」、「切り方を工夫すればいいんだよ」などなど
野村御大まで巻き込んで侃々諤々でした。それにしても凄いヤスリがけ技術ですねえ。
エキパイの修正
やりたくなかったエキパイの修正に
入りました。
キットのものは、 エースとしてはよく
できていますが、インディアンでは
4本の角度と太さがかなり違います。
思っていたよりはよい形にはなりました
が、 繋ぎ目が気になります。
1/16ですので、ガードを付ければ余り
目立たなくなるかとは思いますが…
ライトハウジング
ライトを作り、エキパイを
取り付けましたら良い感じの
バランスになってきたように
思います。
後はディテールだけですので、
どうにかなりそうです。
下の写真はキャブやプラグなど
ができたところです。
1/16くらいの気楽な感じ
(ディテールの諦め)で1/8を
作ってみたいものです。
次作は寄り道にせず、
CBかAJSを仕上げます。
いやはや。
1/16くらいの気楽な感じで、
って私にはこのディティール
アップはとても気楽には見え
ません。
まったくMADの目と手はどう
なっているのか毎度のこと
ながら不思議に思います。
Kim's House Garage Owner wrote:
第4
回目の製作報告
2006年12月25日〜2007年2月14日
凄いことになってきた
MADの送ってくれる写真を見ていると、どうしてもこれが1/16とは思えなくなります。
とにかく1/16では「世界最精密のインディアン」となることは確実です。
しかし中々更新できないのは誠に申し訳ないことです。
冬休みに入りインディアン作りを再開しま
したが、途中まで作った細かい部品を子供
が間違って掃除機で吸ってしまったなどと
いうトラブルもありほんの少ししか進んで
いません。
ブレーキ・パネル
ブレーキ関係はドラムブレーキの初期型と
でもいうのでしょうか。
リアブレーキは円盤の外側にパッドがあって
それを締め付ける構造になっており、しかも
それがむき出しになっています。
ドラムをアルミ棒から旋盤で作り、パッドは
皮で代用してみました。
メーターパネル
トップブリッジにメーター類が付く部分も
細かいため面倒でしたが、金属のブリッジに
小さな穴をあけ虫ピンで留めています。
構造上は実車と同じです。
メーター類(鍵まで作りましたが)や、リアの
ギアに小さなギアをつけてスピードを図る
構造も作ったのですが、これらが掃除機に
吸われてしまった部品なので少々気力が萎
えています。
インディアンの部品がいくつかできました。
フロント周りは、エンジンキーを作り直しました。
スタンド
スタンドは、真鍮板を三枚半田付けして断面が凹型となるようにしてあります。
余り意味がなさそうに思われるかもしれませんが、
車体に付けてみますと、ヴィンテージバイクのスタンドらしい
無骨な感じが出ているように思われます。
マグネトー
今回拘った部分はマグネトーです。
旋盤で各部品を削りだし、バンドは
本皮を細く切ったものでそれらしく
作り、六角ボルトは真鍮製の0.7mm
と1.2mmを使用しています。
あとはペダル類を作れば、完成が
見えてきそうです。
デカール
MADから原稿が来ましたので
デカールを出力しました。
例によって不調のアルプス
MD5500でしたが
何とか上手くできました。
フレームとブレーキ完成
毎日30分でも模型に触れる
ようには心がけていますが
塗装できる時間はありません。
とりあえず、フレームの各
ステーは取り付け終わり、
ペダル類を自作始めたところ
です。
昨日、リアブレーキペダル
1つがやっと完成…という
状態です。
自分の近視は、細かいものを
作る上で有利だったのですが、
どうも少々老眼になってきた
ようで、視点が5cm未満に
合わなくなってきました。
1/16ですと、まだ問題はあり
ませんが、1/35のディテール
アップは難しくなりそうです。
塗装の第1回目
順調に製作していたのですが、
妙な花粉症による偏頭痛のせい
でまたまた製作が停滞してしま
いました。
細かい作業に集中できないので
試しに塗装をしてみました。
フレームは暗めに、他は明るめに
と思ったのですがマルーンという
色は、拭き方加減で色の濃淡に
違いが出過ぎ、パーツによっての
明るさがかなり違ってしまいます。
全体的に厚く塗装すると安定し
ますが、それだと色が濃すぎて
しまいますので、またまたやり
直しです。
いやはや。
毎回でるのは溜め息ばかり。
私の好きな1/8の体積1/8です
このディティールですからね。
早く老眼が進んで欲しいものだ
と思いますよ。(笑)
第5
回目の製作報告
2007年2月26日〜3月12日
いよいよ完成です
私の出力したデカール貼りには大変苦労したようですが、MAD
持ち前の超精密技できれいに貼り終わり、細かい細かい部品を作って
いよいよ完成に近づきました。本当は3月18日に見せてもらうつもりでいたのですが、ちょっと先になりそうです。
デカール
やっとデカールを貼り終えました。
フェンダーは一発で決まりましたが、
タンクの曲面にデカールをなじませていると
金が剥げてきてしまう、という問題がおこってしまいました。
結局は、子持ちラインの剥げた部分に
別のラインを付け足していく、という方法で
なんとか貼り終えました。
まだいくつかの細かい部品を作り終えていませんが、
18日には何とか完成しているかもしれません。
完成目前
18日まであと一週間を切りましたが、
インディアンはギリギリ完成するか
どうか…というところまで来ました。
まだ、作っていないパーツがいくつかと
フロントやシート裏の塗装などが残って
います。
完成前に壊さぬようにしたいものですが
とりあえず、写真を撮ってみました。
映画ではありませんが、この状態から
ハンドルやシートなどをレーサー仕様に
したら格好よいかとも思ってしまいます。
世界最速のインディアン
Copy Right:Sony Pictures Entertainment
もうじき
いよいよ完成に近づきました。
皆さんがこの頁を見ている今は
既に完成しているのでしょう。
私も早く完成画像と実物を見た
いものです。
MADから写真がきたら、なる
べく早めにアップしますから、
お楽しみに。