ホンダ CB750 タイプK1 キット:エレール 1/8 改
最初の製作報告
2005年1月16日
Madが CB750をつくる。
次回作をさまざま検討していたMad SUGITA氏は
いよいよHONDA CB750を作ることに決定しました。
彼が興味を持っているのは相当古く、マシンとして面白い機構を持っているバイクだ
と思っていましたが、私のKZ1000Sなんかに刺激されたのでしょうか
こんな近代バイクにもチャレンジするなんてとても嬉しいです。
キットはエレールの1/8。
これは私在庫品をプレゼントしたもの。
実はエレールには2種類のCB750がありますが
白箱(写真下)が元々のエレール製品のK2で、エンジンフィンはプラの積層です。
青箱(写真上)はナガノのK0そのものだと思います。
ナガノがエレール製品を自社パッケージで販売していたこともありますので
業務提携をしていた時期のものでしょう。
ですからメインパーツの互換性はあまりないんじゃないかと思います。
彼はこのエレールを作るに当たって資料を集めたりするだけでなく
修正ポイントを見つけたり全体の感じを把握するために
なんとタミヤの1/6まで作っているそうです。
驚きますねえ。
彼にしては今回はサラリとつくると言っていますが
それでもその仕上がりは相当に期待できます。
恐らく空前絶後の精密ミュージアム級CB750が出来ることは疑いありません。
ぜひその精度の高い製作方法をご覧ください。
まずはチェックから
今回は細部に拘らない予定ですので
実車の形状になるべく似せることを
目標にして製作をしようと思います。
エレールのK2タイプキットはエンジン
フィンを積層する素晴らしいキット。
そのエンジンをK0のキットに載せる
計画でしたが、両者を合わせることと
シートの作成には相当な修正が必要な
ことが分かりましたので、K2タイプを
使ってK1を製作してみようと思います。
資料は例によってeBAYのパーツ写真を
沢山集めて形状把握を試みました。
真横から撮ったフレーム写真など沢山
ありますので、1/8の大きさで細かく
比較しながらバランスをみてみました。
エンジンやフレームなどはかなり正確に
作られているようですが、印刷物と仮組み
したものを比較するとずれているようにも
見えます。
今回は印刷物と同じ角度で写真をとり、
パソコン上で重ねてみるという方法を
とってみました。
すると、フレームやエンジンはぴたりと
重なります。
それなのにタンクとサイドカバーの形状は
かなり違います。
フレームやエンジンの精度がよいのに、
全体の雰囲気を左右する部品がおかしい
というのは本当に不思議です。
タンクの修正
様々な角度からのタンク写真を40枚以上も
見比べてなんとなく形状を把握。
流線型でしぼみすぎているタンクにパテを
盛り、タンク・ラインが入る平らな部分を
削って作りました。
1/8の大きさでは微妙なずれが目立ちますが
何度も修正しながら、やっとなんとか誤魔化
せる形状にはなったようです。
サイドカバーの修正
サイドカバーは高さを2mmほど狭め、後ろ側の角を丸く削るとともに
下方に向かうラインの角度を修正しました。
ところが修正後、組み上げてみてもバランスが悪い。
原因はキャブとエアクリーナを繋ぐゴムジョイントが長すぎ
またエアークリーナーボックスが大きく
キャブ取り付け位置も上過ぎたためでした。
これらを修正してなんとかそれなりのバランスになりました。
こんな風に修正していくと細部に拘らなくても
相当時間がかかってしまいそうです。
仮組み
エキパイやタイヤも仮組みして
雰囲気を見てみました。
エキパイ前部が張り出し過ぎて
いることとマフラーが若干太め
のようですが全体的によい感じ
に思えます。
写真ではフロントタイヤだけが
立っていますが、これはフロント
フォークが長過ぎ更にヘッド
ライトステーが取り付く部分が
短いためバランスが崩れ過ぎて
しまうためです。
第2回目の製作報告
2005年4月10日
ミュージシャンとしてもプロ並の腕を持つMADは模型よりもバンド演奏やその練習に時間を取られているようで、なかなかCBも
進まないようです。
パラパラと報告が来ておりますので、ここらあたりで一度まとめて第2回目の報告としておきましょう。
リムの完成
CBのリムが出来上がりました。
薄く削っても、1/8ですとかなり厚みがありますので歪みまずに
綺麗に仕上がるようです。
リアは幅9mm で作っています。
スポーク張りの治具
スポーク張りの治具は、インスタントコーヒーの蓋です。
職場で大量に処分するのを見て思いついたものです。
治具製作の手間がはぶけ、しかも回転させて歪みが出ないことを
確認してからスポークを張れるのでお勧めです。
ちなみに、18インチはUCCの蓋の下側がぴったりとリムの中央部に合い、
19インチはNesttleの表側をちょっと削ればOKです。
この写真を見てもどういうやり方なのか全く見当がつかなかった私は、
一体どうなっているの?と彼に質問しました。
その答えが以下のようなものでした。
これを読んでもまだ良く分からない私は相当頭が悪いんですね。(笑)
スポーク張り用治具ですが、センター出しは、
プラスティックの蓋の中央にポチがついていますので
そこに穴をあけ、2mmの真鍮線をゼリー状瞬間接着剤で固定します。
治具完成まで2分といったところでしょうか。
リムと治具とは、両面テープで固定し、センターの棒を指先に挟み、
くるくると回して歪みがなく固定されたことを確認したのち
スポークを張れば、車軸のブレもリムの歪みもなく製作できる
というものです。
自分は、いつも張り終わりますと張力の加減が悪いのかリムに歪みが
出てしまいますが今回は簡単に綺麗にできたようです。
フェンダーの修正
フェンダーは
ねじれ・痛みが
酷かったため、パテ盛り後
鉄ヤスリで修正しましたが
エッジ部分の削り出しは
模型を作っているという
感覚ではありません。
工芸品の修理人という
感じです。
バランスのチェック
ここまで来たところで
仮組みしてチェックします。
フロントフォークの修正、
トップブリッジの作り直し
マフラーの角度を調整した結果
全体のバランスはよいようです。
フィンとシリンダーヘッドの幅が
ちょっと狭いのが気になりますが、
まぁまぁな出来でしょうか。
キャブの完成
CBはほとんど進んでいませんが、
凝って作っていたキャブがどうにか形になりました。
パイピングはしていませんが、それでもこの複雑さにはてこずりました。
写真では、塗装がかなり荒く見えますが、実物は普通の感じです。
エアークリナーからエンジンまでを、TVのアンテナ線の中味と外のゴムを
利用することにしました。
また、チョークレバーでしょうか?4つのキャブの連結させたものは
実際にはほとんど見えなくなってしまいます。
本当に自己満足の世界ですね。
残りも頑張って作ります。
第3回目の製作報告
2007年10月8日
前回の報告が2005年4月ですから、MADのCB750は約1年半ぶりに再び日の目を見たという感じでしょうか。
メールによれば、杉田氏が最近老眼になってきたことが、この1/8復帰の大きな原因のようです。
「神の手」 も寄る年波には勝てず、といったところでしょうか。(笑)
そうはいってもそこはMAD SUGITAですから、並みの老眼(私のこと)とは技術レベルが違います。
久し振りに、清潔で精密な彼の作品作りをご覧ください。
この2週間余りで急速に老眼になってしまい
頻繁にめがねをはずしたり、かけたりしなければ
ならず随分と不自由をしています。
細かい作業ではなく、かなり大雑把にものを作る、
ということができる感じになりましたので、
ここらで1/8のバイク模型に復帰しようと思います。
フロント・フォークを作る
イラストレーターの柴田さんから頂いた
6角ボルトやナットが大量にありますので
フロントフェンダー・ステー(1.4mmアルミパイプ)や、
ハンドルバーのステーはネジ留め式にしてみました。
車軸も、ステンレスパイプにネジを埋め込んでいます。
完成してからはずすわけではありませんが、
借り組みには便利です。
フォークは強度を考えて内側は真鍮線と
アルミパイプに置き換え、
ライトハウスのステーに当たる部分は、短すぎるので
長さを足してあります。
キャリパーの裏側
キャリパーの裏は案外と反対側から見えるものです。
キットではただの板だったものを、実車の仕組みに
見えるように適当に作りました。実車はもっと複雑
ですが、それほどは見えませんからよしとします。
トップブリッジの修正
トップブリッジは、フロントフォークの取り付け部分が妙に下がっていました
ので、それを平らにし、また角度も変えました。
キットの角度の方が本物には近いのですが、フレームとの関係から、フロント
フォークの角度やフロント全体の位置が前過ぎないようにするための工夫です。
随分と時間は掛けているのですが、ほんの少ししか進みません。
ボルトを多様するなど凝り始めてみると、金属部分はZipp斉藤さんに
頼めばよかったかと思ってしまいますがとりあえず、塗装でどうにか
しようと思います。
2007年10月4日
AIRFIXからフェンダーをトレード
以前に作ったフロントフェンダーの歪みがどうしても気に入らな
かったので、AIRFIXのキットからフェンダーだけを 使いました。
Rを少しだけ変え端のリブを追加するだけでよい感じになりました。
ちなみにAIRFIXのキットは、箱絵は悪くありませんが中身は全く
使いものになりません。
組み立ててその酷さをお見せしたいくらいです。
エレールの素晴らしさを再認識してしまいました。
ハンドルバーの自作
とは言っても、エレールも部分的に妙なところがあり、ハンドルバー
などは長さも角度も全く不釣合いです。
3mmのアルミ棒で作り直しましたが、太いため、これを作るだけで
2時間もかかっています。
フロントの仮組み
メーター取り付け部は、角度を調整し
異様なほどの厚みのメーターを修正しましたが、
可能であれば、メーター下部は
旋盤で作り直したほうがよさそうです。
部品一つ一つが大きく、
修正も容易ではないため、ゆっくりしか進みませんが、
ネジ止め式ですと、借り組み自体が楽しく
1/8ならでは面白さを味わっています。
2007年10月4日