メタルキットAJS 7R ボーイズレーサー キット:ビッグ6 1/8
最初の製作報告  2001年10月22日
神の手がメタルのビッグスケールに挑戦する!
SUGITA氏は1/8というビッグサイズのメタルモデルに、いよいよ挑戦を始めたようです。
キットは、私が昨年冬彼と知りあったときにプレゼントしたイギリスのBIG 6というメーカーのもの。
大昔、メイクアップで購入したものですが、私にはどうも興味が持てないキットでしたので、失礼ながら差し上げたもの。
彼は多数の資料を集め、狂ったデッサンを修正し、いよいよ各部品製作に入
ったようです。
送られてきた写真は得意のエンジンフィンの自作と、仮組みのディティールです。
エンジンフィンの自作
キットは単なる金属の塊でしたが、さすがGod
Hand、もうエンジンフィンの自作はお手の物です。
「シリンダーヘッド部は、完成後に全く見えなく
なるのにどうも気になってしまい整形しました」
とのこと。真面目な神の手なのです。

左下の積層されたブロックの隙間とフィンの狂い
が全く無いのが凄い技術です。
私のBMWなんかがたがたになってるんですが・・・。

仮組みでは実車さながらの各パーツの組み上がりが
素晴らしい。
今もリビルトの新品が販売されているG50エンジン
が、見事に再現されていますね。
第2回目の製作報告  2001年11月12日 & 19日
エンジンのディティールアップ
SUGITA氏から第2弾の進行報告が来ました。
実車通りにエンジンを吊る金具を作って、全てビス
やボルトナットで脱着できるようにするなど、
相変わらずゴッドハンドの異常な?細部のこだわり
振りを発揮したい途中写真です。
プロターを流用したチェーンといい、金属を磨き
上げた質感といい、見た目は実車と変りません。


・「エンジンは、6角ボルト(もしくはネジ)で
締めてフレームにマウントするようにしました。
後方のエンジンステーの取りつけ部を改良した
個所は、写真ではほとんど分かりません。
真鍮パイプに更に横に短い真鍮パイプを付け加え
てステーをネジ留めするようにしてあります。」

・「プロターの組み立てチェーンは、1/8にも
少々大きいようですが雰囲気は抜群です。」

メタルモデル全般にいえることかもしれませんが
このBig6のAJSモデルも見た目で判るほど、
相当にラフな素材です。
プラモデルを見慣れた目では「なんだこりゃ?」
と呆れ返ること請け合いです。
そのデッサンの狂いを修正したり、パーツを直し
たり磨き込んだり、省略された部分を自作したり
して、まさに自分だけのワンオフを作っていく
のが醍醐味なのでしょう。
作り手の技量や工作技術が問われるという点では、
プラモデルよりはるかにシビアで、まさにゴッド
ハンド向きの模型でしょう。
私も一度挑戦して(ガレージ1 BSA650)
自分の技術レベルの低さを痛感させられ、手痛い
目に合わせられていますので、当分はやりたく
ない気分です。
・「AJSはやっと全体像が見え始めました。
自分では、横からの形状がなかなかよくなった 
と思っています。
セロテープで留めながらの仮組みですが、前後 
輪のサスの角度や長さを決定できる状態にまで 
になりました。(リムは他のキットのものを 
一次的に代用しています)
上手く、フレームやサスを加工できるとよいの 
ですが。」
・「後輪だけ縮尺が大きかった問題も、なんとか 
他との関係でごまかせているようです。
ただ、シート厚が薄くなりすぎましたのでまた 
工夫が必要なようです。」
第3回目の製作報告  2001年12月5日
ディティールへのあくなき「こだわり」が神の手だ!
第2回目の報告では随分形が見えたように思ったんですが、"God Hands" SUGITA氏は、まだ細部へのこだわりを追及中のようです。
オイルタンクの吊下げステーやリアのショックアブソーバーのジョイント部分、それに、ホイールのリムの削りだしなどです。
このAJSのキットはリムがボッテリと分厚く、それを薄く削る作業が大変難しそうで、随分時間をとられているようですね。
旋盤加工ができれば簡単なのでしょうが、2人とも持っていませんし、加工をしてくれそうな工場もしりませんので、手加工(なんと
カッターナイフ)の技でH型アルミリムを仕上げるというのですから、私にはとても真似できません。
今回は、その細部のディティールアップとそのリムの写真を送ってくれましたので、ご紹介します。
実車さながらの、"God Hands" のディティールアップをご堪能(呆れて)ください。
リムを削る
AJSに5時間も取り組んでいました。
といっても、リムの修正とオイルタンクの吊り下げ
ステーが出来ただけです。
リムは、スポークを支える面が薄くなりすぎてハンダ
で修正をする度に、その部分が完全に溶けてしまい
ハンダを盛りなおして作り直す、という作業の連続
でした。
そんなことを繰り返しましたので、後輪のリムの形
は、まだがたがたな部分があります。
それと、結局ドリルの使用は止めてしまいました。
完全にドリルを固定できないため、ほんの少しでも
ぶれるとリムの内側を研削することが難しく、エッジ
が落ちてしまうからです。
そこで、カッターナイフを使っての手作業で円になる
ように削ったため時間がかかりました。
最終的にはドリルを使用して磨けばよいだけなので
すが上手く形になりません。
旋盤とまでは言わないまでも「ろくろ」が欲しい
などと思いながらやっています。
Sugita