リハビリとして5日間で作ったメタル・ハーレー!
2005年4月26日にマッドからメールが来た。
中学生の時、骨折した首の後遺症が今になって酷くなり、家でひたすら寝ている状態に
なってしまいました。(とりあえず仕事には行けてますので重症ではありません)
模型も楽器の練習も全くと言っていいほどできていません。

首の骨折はちょっと間違えば即死でしたし、当時は治療手段もなく、いつまで生きているか…
という話しだったらしいです。
死にはしませんでしたが、延髄が傷つき、数年間は左半身の痛みの神経などが麻痺していました。
その後、左足を骨折しても気がつかずにいて結局全治8ヶ月の怪我になってしまったりとか、
同じ姿勢は保てない、という状態が何年も続きましたが、20代後半によくなりはじめ
模型を始めた頃には完全に直ったと思っていました。
今の状態は、10代後半の時ほど酷くはありませんが、何もせずに寝ているのが一番です。

驚いた。頚椎骨折したことがあるなんて・・・・。

そして5月22日のメール。

少しづつ首もよくなってきましたので、
模型のリハビリ(?) として、真鍮のハーレーをほとんどそのまま組み立ててみました。
ゴムパーツ以外は追加のパイプまで全て金属です。
傷や仕上がり具合など全く細かいことに気を配らずに、
そして塗装も気にかけないでよいとなると、かなり楽にできるものです。
ベッドの上で作ったようなものですが、5日で完成しました。

驚いた。リハビリでこんな凄いの5日間で作っちゃうなんて・・・・。
Kimshouse Garage Owner

MADのコメント:
何だか以前のことで自分でもよく覚えていません。
後日キットについてのことと、製作について適当に簡単にまとめてお送りいたしますので、よろしく。

とのことですから、来たらアップすることにしましょう。
でも一つだけ特記事項は、このメタルハーレーは既にMADの手元を離れてしまっていること。
オークションで売ってしまったらしいです。
5日間で作ったぐらいだからあまり愛着が湧かなかったのでしょうか。(笑)
キットについて:
キットのこともMADから情報が来ないと何とも言えませんが
これはESCIのハーレーをそのまま金属に置き換えたものに見えます。
パーツ一つ一つはESCIのものと全く同じです。
しかし写真から見る限り、ESCIの金型を使ったのでないとすれば
そのコピー技術は凄いものです。
金属素材も、いくつか使われているようですが、製品から雌型を
とって流し込むことで完璧に複製できる合金があるんですね。
5日間製作も驚きましたが、キットにも驚かされました。

このESCIのハーレーをコピーしたものでは?
キットについてMADの解説:
キット名は一応、HIGH TECH MODEL となっていました。
説明書はエッシーのロゴの部分に「High Tech Mode」と印刷した小さな紙を貼ってコピーした、という凄いものです。
この HIGH TECH MODEL は(多分)ヨーロッパの海賊模型屋で、ハーレーは15台だけキャスティングされたものです。
彼ら(?)は、メイクアップのコブラもコピーして、HIGH TECH MODEL として オークションで売っていました。
ハーレーの内容は、フットペダルのモールドをみてもエッシーの鋳型を使ったのだろうと思われるほど素晴らしいものです。
一箇所だけ、ゴムチェーンを通すためにに切れているはずのフレームが、修正されてから鋳型に流されているように思われる箇所が
ありますがその部分だけ乱れていますので、事後処理なのかもしれません。
デカールは明らかにエッシーのもの。エッシーのロゴの部分だけ切り取られていました。笑えます。
この鋳型がどこにあるのか知りませんが、世に出ないことが明らかなうちに(今後も出ないことが決定したから?)どこかの社員が
勝手に金属を流して作ったのではないか? というのが自分の推測です。
金属は真鍮と銀(真鍮が混ざっているような銀ですが)の2種類で、銀は磨くとほどよく輝きます。
難点は、2日で酸化してしまうことです。
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